憂鬱は音楽が吹き飛ばしてくれる。


学校へいくまでの道のりも

ガヤガヤした休み時間も

学校からの帰り道も

死ぬほど疲れたバイトの帰りの

果てしない大きな坂道も


大好きな音楽を

聞いていたから

美しいと思えた。


自分にはやりようのない苦しみを

溶かして飲み干すように

地に足ついた浮遊感で

ここから連れ出してくれる。


いつだって変わらない声で

いつだって変わりようのない音で

人生に寄り添ってくれる。


こないだまで

叱咤激励の曲かと思っていたのに

今聞くと

同じ境遇でもがく曲に聞こえる。

恋愛の曲と思っていたのに

人間自体の曲に聞こえたりする。

自分の生活次第で

全く違う景色が見える。


あなたも同じなんだ。

きっと、同じなんだ。


なのになんでこんなにも

素晴らしいんだ。


音楽は一生の憧れだ。

夢がある。


この瞬間を

出来るだけ鮮明に記憶に残すように

曲にしたんだ。